2024/02/26 15:00


店頭ではあまりみかけないみかん「麗紅」は長崎県南島原市にある果樹試験場口之津支場(現果樹研究所カンキツ研究部(口之津))で育成され、2004年に登録された比較的新しい品種です。


200gを超える大きな果実でありながら、果皮が薄く手でかんたんに剝くことができます。果汁の糖度も12%前後と高く、また、追熟(収穫後一定期間保管すること)によって酸がぬけ、甘みがさらに際立ちます。そして、追熟させても果実のみずみずしさは全く失われず、食べると口の中にたっぷり果汁があふれでます。一玉でけっこうボリュームがあるのと、保管が効くので個人的にはあさごはんにぴったりだとおもっています(何より皮をむくだけなので手間がかかりません!)。


以上のように非常に商品価値の高い品種ながら、枝に鋭いとげをもつため栽培が一筋縄ではいかず、作っている農家さんは限られているのが現状です。

近年首都圏や関西圏でもじわじわと知名度があがってきているこの「麗紅」は、今後ますますレア度が増していくと思われます。ぜひ今のうちに一度味わってみてください。